法人化のメリットとデメリット~株式会社のメリット・デメリットの詳細~

 

<この記事を読むのにかかる時間の目安:この記事は5分で読めます>

 

会社を設立する時の一つの選択肢として
株式会社という会社の形があります。

 

個人事業主が法人成りをする時は
最も人気のある会社形態です。

 

このページでは株式会社にする
メリット・デメリットについて紹介していきたいと思います。

 



 

☆法人化のメリット~株式会社のメリットとは?~

 

個人事業主が利益をあげることができてきて、
節税を考えるタイミングになったら
株式会社を設立することを考えるのが一般的です。

 

しかし、実際には株式会社設立の前にそのメリット・デメリットについて知っておいた方が良いです。

 

株式会社には株式会社のルールが存在し、
そのルールを破ると厳しい措置を受けることもあります。

 

(詳しくは会社の形式は株式会社だけではない~あなたに合った会社の形式とは?~で紹介していますのでそちらを参照頂ければと思います。)

 

このページではまず株式会社のメリット・デメリットについて紹介させていただきたいと思います。

 

まず、株式会社の主なメリットとしては以下の通りです。

 

~株式会社の7つのメリット~

・社会的認知度が高い

・間接有限責任である(株主は全員有限責任者(リンク:会社の形態が分かれる3つの特徴~有限責任または無限責任、所有と経営の分離~)であり、出資の範囲内において責任を負う⇒これを間接有限責任と言います。)

・取締役会を設置しなければ1人でも設立可能
(取締役1人で設立可⇒一人社長でも大丈夫)

・株式譲渡制限のある会社なら取締役会の設置は不要。

・出資金1円でも設立可能(実際には相応の資金が必要)

・一般の人からの出資を募ることも可能

・非公開会社の場合、株式の譲渡制限をつけることも可能
⇒(これにより安定株主として固定化できるのが特徴です。)

以上のように株式会社のメリットには
一人でも設立でき、社会的認知度が高いため信用されやすいことが
大きなメリットになっています。

 

また所有と経営については『有限責任』であり、
出資の範囲内で責任を負うこととなります。

 

(有限責任について詳しい解説は
会社の形態が分かれる3つの特徴~有限責任または無限責任、所有と経営の分離~のページで詳しく解説していますので
そちらを参照ください)

 

以上が株式会社にする主なメリットです。

 



 

☆法人化のデメリット~株式会社の3つのデメリットとは?~

 

次に株式会社のデメリットについてみていきたいと思います。

株式会社のデメリットとしては以下の3つがあります。

 

・役員改選の義務あり
(株式会社の役員は任期があり、役員改選は10年まで延長可能だが、その10年後には必ず改選しなければならないこの時登記費用1万円がかかります。また改選の手続きをしないと過料の制裁があります。)

 

・決算公告が必要
(株式会社は決算公告が義務であり決算書を毎年公開しなければならない⇒また官報への掲載へは6万円かかる)

 

・会社設立のためにコストがかかる

(定款認証で6万円、設立登記の登録免許税で15万円⇒合同会社であれば定款認証は不要、登録免許税は6万円となり、合同会社と比べると費用負担が大きい。)

 

このように株式会社にもデメリットはあります。

 

特に、費用負担の面では合同会社、合名会社、合資会社よりも大きな負担となります。

 

設立費用については以下の表を見ると分かりやすいかもしれません。

(表はあとで作りなおすこと)

 

表のように株式会社は『定款認証』があり、
『登録免許税』が他の会社よりも高い設定になっています。

 

とはいっても会社を設立するのであれば
株式会社は最も人気のある会社形態ですので
個人事業主の方が節税を意識した会社設立を行うのであれば
株式会社を検討された方が良いでしょう。

 

次のページでは、合同会社のメリット・デメリットについて
紹介させていただきたいと思います。

 





あなたにおススメの関連記事

    None Found

コメントを残す