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確定申告の時に記帳作業を行う上で、
記帳作業を簡単にする方法があります。
それが事業主貸、事業主借を使うという方法です。
このページでは事業主貸・事業主借について
詳しく紹介していきます。
☆事業主貸(じぎょうぬしかし)とは?
個人事業主は事業を始める際、
事業用の銀行口座を用意して
その銀行口座でお金のやりとりをしていきます。
ここで、法人ではなく個人事業主の場合は、
事業用の銀行口座から生活費に充てるお金を引き出すことが頻繁にあります。
なぜなら、
個人事業主はそうしなければ生活することができないからです。
事業の他にも個人事業主の生活に関わる
食費や衣料品の購入代金など、普通に生活をしていくには
お金が必要になります。
このような時、
個人事業主は事業用の口座からお金を引き出さなければならないのです。
この時、事業用の口座から個人の口座にお金が動くと思いますが、
これを記帳作業をする際、帳簿に書き込む名前が『事業主貸』というものになります。
つまり、『事業主貸』とは
事業用の銀行口座から個人の銀行口座にお金が移った際に、
つける名前のことです。
例えば、事業主貸とは以下のような書き方をしていきます。
例:生活費の引き出しに10万円
日付 | 摘要 | 借方 | 貸方 |
1/5 | 生活費の引き出し | 事業主貸(100,000円) | 普通預金(100,000円) |
記帳をする際は上のように記帳すれば問題ありません。
これが、事業主貸(じぎょうぬしかし)の意味と書き方です。
個人事業主であれば、
この事業主貸という処理の仕方を知っておくことは大変有効です。
事業主貸を使うことで、
記帳作業を楽に済ませることができるため、
記帳をする際はこの事業主貸を使っていくと良いでしょう。
☆事業主借(じぎょうぬしかり)とは?
では次に事業主借について見ていきたいと思います。
事業主借とは簡単に言えば事業主貸の逆の意味です。
例えば、あなたが個人事業主であれば、
あなた個人のお金からあなたの事業に関わる品物を
買うことも多いと思います。
先ほどは事業用の口座から個人の口座にお金が移った際に
事業主貸を使いましたが、
今度はあなた個人のお金をあなたの事業用のために使ったお金がある場合に使っていきます。
事業に関わるものをあなた個人のお金で揃えた場合、
『事業主借』というものを使います。
例えば以下のように事業主借を記帳します。
例:
7月15日に5000円分の雑誌を自分のお金で購入、
7月18日に旅費50000円分を自分のお金で出した。
7月28日にサーバーの維持費30000円分を自分のお金で支払った。
日付 | 摘要 | 借方 | 貸方 |
7/15 | 雑誌を購入 | 新聞図書費(5,000円) | 事業主借(5,000円) |
7/18 | 旅費交通費 | 旅費交通費(50,000円) | 事業主借(50,000円) |
7/28 | サーバー維持費 | 通信費(30,000円) | 事業主借(30,000円) |
このように事業主借(じぎょうぬしかり)を使うと
自分のお金で支払ったお金があったとしても
簡単に記帳作業を行うことができます。
事業主貸も事業主借も
お金が事業用口座⇔個人用口座というように動いた場合、
その記帳作業を簡単にするためにつけていくものととらえると
理解しやすくなると思います。
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