個人事業主の健康保険~個人事業主は健康保険から国民健康保険に切り替わる?~

 

<この記事を読むのにかかる時間の目安:この記事は5分で読めます>

 

個人事業主になると国民健康保険に加入することになりますが、
この国民健康保険は確定申告時に社会保険料控除として
全額控除を受けることが可能です。

 

このページでは、個人事業主が必ず加入することになる
国民健康保険と会社員が加入する健康保険の違いについて
紹介していきたいと思います。

 



 

☆個人事業主が加入する国民健康保険とは?

 

会社員だった人が独立して個人事業主となる場合、
これまで加入していた健康保険から抜けて、
国民健康保険に加入することになります。

 

国民健康保険は日本に住んでいる人であれば全員が加入する
国民皆保険制度であるため、必ず加入することになりますので、
国民健康保険に加入しない・・というような選択はできないため、
独立したら必ず加入するようにしましょう。

 

また、この国民年金保険は、確定申告時に社会保険料控除としての扱いを受けることができ、控除の対象にすることができます。

 

つまり、国民年金保険の支払いをきちんとして、
確定申告時に申告すれば、
国民年金保険料の支払い分の税金を控除することができ、
支払う税金を安くすることができるのです。

 

実際の申告の時の社会保険料控除の書き方については、
(リンク:実際に確定申告をする方法のページで紹介しています。)

 

そのため、個人事業主になったら、
国民健康保険にきちんと加入して支払いを済ませ、
確定申告時に支払った金額を申告すれば良いということになります。

 

会社員から個人事業主になると、
加入する保険も大きく変わってくるため、
一つずつクリアしていく必要があります。

 

関連⇒(リンク:個人事業主の納める税金と年金保険の関係)



 

☆健康保険と国民健康保険の違いとは?

 

会社員から独立して個人事業主になった場合、
健康保険⇒国民健康保険に切り替わります。

 

それでは、この健康保険と国民健康保険はどのように
違うのかということを紹介させていただきたいと思います。

 

・健康保険とは?

まず、健康保険とは会社に属する人が加入するべき保険のことです。

対象となる方は、
会社の従業員の方や社長・会社役員の方などが対象になります。

あなたが個人事業を始める前に会社勤めをしていた場合は、
この健康保険に加入していたということになります。

そして、この健康保険には主に2つの特徴があります。

 

それは以下の2つの特徴です。

1.健康保険は会社側が半分負担してくれる。
2.健康保険は会社を辞めた後も任意継続することができる。

まず、1つ目の特徴ですが、
健康保険は会社側が半分負担してくれます。

 

会社を辞めて個人事業主として活躍しようとした時、
自分で納める健康保険の金額の大きさに驚かれる方が多いのはこのためです。

 

今まで、健康保険料を納めていたのはあなたとあなたの勤めていた会社であったため、会社を辞めた身になればもう会社はあなたの健康保険料を支払うことはしないため
あなたは単純にこれまでの2倍の健康保険料を
支払うことになるからです。

 

これが健康保険の1つ目の特徴です。

 

次に、2つ目の特徴を見ていきたいと思います。
2つ目の特徴である任意継続とは、
会社を辞めた後も今まで加入していた
健康保険に加入し続けるというものです。

 

国民健康保険ではなく今までの健康保険をそのまま受けたい場合は
任意継続されると良いでしょう。

(リンク:個人事業主の保険選びのページにて紹介させていただいています。)

 

ただし、任意継続される場合は条件があります。

 

任意継続をするには、
今まで勤めていた会社で社会保険に加入していた期間が
2カ月以上あり、退職後20日以内に申請するという条件です。

 

退職後20日を過ぎてしまいますと
申請することはできず、自動的に国民健康保険に切り替わります。

 

そのため、
もしあなたが会社を退職後もこれまでの健康保険に加入していたい場合は、最寄りの区役所に早めに申請しにいくようにした方が良いです。

 

ちなみに今までの健康保険を任意継続される場合は、
その後2年間加入し続けることができます。

 

しかし、1日でも滞納などがあると即脱退させられてしまうため、
注意が必要です。

 

これが健康保険の主な特徴です。

 

健康保険と国民健康保険のどちらが良いのかということについては、
リンク:個人事業主の保険選びのページにて紹介させていただいていますのでそちらをご覧いただければと思います。

 

・国民健康保険

 

国民健康保険は他の健康保険に加入していない方すべての人が
加入する保険のことです。

 

個人事業主の方は基本的に
この国民年金保険に加入することになります。

 

個人事業主の方でも、これまで会社勤めをしていて
任意継続されている方は国民健康保険ではなく、
健康保険に加入することになりますが、
その場合も2年で期限は切れてしまうため、
遅かれ早かれ国民健康保険に切り替わるものだと思って良いでしょう。

 

また健康保険と国民健康保険どちらが良いのかということについては、
主に納める保険料や大きく節税につなげられるのはどちらなのか
を基準に考えられることが多いです。

 

健康保険、国民健康保険の計算の仕方については、
リンク:健康保険料の計算方法のページ・
リンク:国民健康保険の計算方法のページでそれぞれ紹介していますのでそちらを参照いただければと思います。

 

健康保険と国民健康保険については、健康保険は主に会社に勤めている方が加入する保険制度、国民健康保険は主に個人事業主の方が加入する保険制度というようにおさえておくと良いでしょう。

 





あなたにおススメの関連記事

    None Found

コメントを残す