<この記事を読むのにかかる時間の目安:この記事は7分で読めます>
あなたの行う確定申告を自宅のパソコンで済ませる方法があります。
それが、e-Taxというシステムです。
このe-Taxは使えるようになると
税務署に行く手間が省けるため大変便利なシステムということができます。
このページでは、e-Taxとはどのようなシステムなのか、
またe-Taxを使用するにはどのような準備が必要なのかということを紹介させていただきたいと思います。
記事の目次
☆E-Taxのメリットとは?
e-Taxとはインターネットを利用して確定申告をする方法のことです。
e-Taxは、24時間いつでも好きな時に
あなたのパソコンから確定申告をすることができるシステムであり
使えるようになると大変便利なシステムです。
普段あなたが事業で忙しく、税務署に行く時間を取れなくても、
e-Taxを活用すればいつでも確定申告をすることができます。
e-Taxを活用するには、様々な準備が必要になるため、
使えるようにするまで少し手間がかかりますが、
一度設定してしまえば毎年使えるようになります。
時間がなかなかとれない事業主の方にはおススメの
システムです。
それでは、e-Taxを活用するために
必要な手順を紹介させていただきたいと思います。
☆e-Taxを行うための準備~E-TAXに必要なものを準備する~
e-Taxを扱えるようにするためにはまず
次の3つの準備をしていきます。
・個人番号カードの取得(電子証明書付き)の取得
・カードリーダライタの購入
・公的個人認証サービスの利用者クライアントソフトのインストール
まず1つ目の個人番号カードの取得(電子証明書付き)を見ていきたいと思います。
これは、2016年1月からはじまったマイナンバー制度のことで、
e-Taxを利用するにはマイナンバー制度の個人番号カード(電子証明書付き)が必要になるということです。
e-Taxを利用する時には個人番号カードに搭載されている
「署名用電子証明書」機能が必要になります。
この「署名用電子証明書」機能は
確定申告データの本人確認と改ざん防止のためです。
そのためe-Taxを利用したい方はまず
個人番号カードを手に入れる必要があります。
(個人番号カードについては、
マイナンバー制度・個人番号カードを受け取るには?のページで詳しく解説していますのでそちらを参照ください。)
次に、カードリーダライタの購入です。
カードリーダライタとは、
個人番号カードを読みとる機械のことです。
USB端子でパソコンに接続して使うことができます。
こちらがそのカードリーダライタです。
SONY 非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi(パソリ) USB対応 RC-S380
家電量販店でも普通に購入することができますが、
確定申告の時期が近づくと売り切れていることもあるため、
確実に購入したいということであれば上のリンクからネットで購入した方が良いでしょう。
またネットで購入すれば、
家電量販店よりも安く購入することができ品質も良いためおススメです。
カードリーダライタはe-Tax以外にも、
会社設立時に電子定款を自分で作る際にも使うことができます。
最後に、公的個人認証サービスの利用者クライアントソフトのインストールですがこれは電子証明書を使うための利用者クライアントソフトをインストールしておくということです。
これはe-Taxを利用する際にも使うことができますし、
他の行政手続きの電子申請にも共通して使うことができます。
以上がe-Taxを利用するために必要な道具です。
e-Taxを使えるようにするためには?~e-Taxを使えるようにする流れ~
それでは、次にe-Taxを利用するために必要な設定や手続きを
見ていきたいと思います。
e-Taxを利用するために必要な設定や手続きは以下の3つです。
・ルート証明書・中間証明書のインストール
・信頼済みサイトとして登録する(Windowsのみ)
・開始届出書の提出(利用者識別番号の発行)
まず、ルート証明書・中間証明書のインストールとは、
これはe-Taxを利用する時にやりとりするデータが国税庁から送信されているものであることを証明するためのものです。
こちらからインストールすることができます。
http://www.e-tax.nta.go.jp/todokedesho/kaishi_confirm.htm
次に、『信頼済みサイトとして登録する』とは、
e-Taxのサイトを信頼済みサイトとして登録することを言います。
この登録がされていないとポップアップがブロックされてしまうためうまく接続することができません。
そのため、e-Taxのサイトを利用する時は、
こちらから、信頼済みサイトとして登録しておくようにします。
(http://www.e-tax.nta.go.jp/todokedesho/kaishi_confirm.htm)
最後に、開始届出書の提出(利用者識別番号の発行)ですが、
e-Taxを利用するには事前に最寄りの税務署に届け出が必要です。
提出する書類の種類は、『電子申告・納税等開始届出書』という書類です。
紙の書類を税務署に直接届けるか、または
e-Tax(http://www.e-tax.nta.go.jp/todokedesho/kaishi3.htm)のサイトでも行うことができます。
この書類を提出し、手続きが進むと「利用者識別番号」が通知され、
e-Taxのログイン時にこの番号を利用することになります。
以上がe-Taxを利用できるようにするための準備の手順です。
ここまでくればあとは確定申告の作業を行っていくだけです。
確定申告の作業を行っていくには
確定申告書作成コーナー
(https://www.keisan.nta.go.jp/h27/ta_top.htm#bsctrl)
にアクセスして、『申告書・決算書収支内訳書等作成開始』をクリックして進めていきましょう。
以上でe-Taxを利用するための準備は完了です。
e-Taxを利用するまでにはいくつかのハードルを超えないといけないため最初は大変かもしれませんが一度できてしまえば、
次の年からは毎年利用できるので、パソコンで申告したいという方は上記の手順を進めていくと良いでしょう。
ちなみに将来的には
電子証明書やカードリーダライタを使わない方式も
検討されているらしいのでそのあたりはよく考えてから
準備されるようにしてください。